セッション選びで迷ったら|コーチング・カウンセリング・タロットを全部試した結果(前編)
セッションに興味がある方も、ちょっとハードルが高いと感じている方も、こんにちは。
色々モヤモヤするけど、ひとりで自己対話している。
ひとりで頑張ってきたけど、誰かに相談したい。
でも、実際調べてみると、どのタイプのセッションが良いのか、どういう人が良いのか、探すは結構大変ではありませんか?
また、受けてみたけどなんか違かったってこともよくあること。
料金もそれなりにするし、手当たり次第に試すのも難しい・・・。そして、自分のプライベートのことを話す人だから、ちょっと心理的ハードルがあるかもしれません。
今回は、私自身がコーチング・カウンセリング・タロットなど4つのセッションを実際に受けて感じた違いをもとに、自分に合ったセッションを選ぶヒントを整理しました。
セッション選びに迷っている方の、小さな道しるべになれば嬉しいです。
📚 自分でする感情整理や自己対話(内観・内省)のやり方はこちら
わたしが4つのセッションを試して見えた「違い」と「気づき」
実は私ですね、4つのタイプのセッションを受けたことがあります。
それだけ、ひとりで頭の中、心の中を整理するのに苦戦していました。
ちなみに、回数を上げると——
心理カウンセリング:1回
コーチング:6回
キャリアコンサルティング:4回
タロットリーディング:2回
受けていく中で感じたのは、同じ“対話の場”でも、セッションの種類によって心の動き方がまったく違うということ。
たとえば、カウンセリングでは“安心して話すこと”が中心だったのに、コーチングでは“行動の方向性”を一緒に探す感覚。
その違いを体感したことで、私の中でも「どんなときに、どんなサポートが必要なのか」が少しずつ見えてきました。
セッションの種類と特徴まとめ|コーチング・カウンセリング・タロットの違いと選び方
ここからは、それぞれの特徴と、実際に受けて感じたことを順に紹介していきます。
比較表も参考にしながら、「どのセッションが今必要か」吟味してみてください。
① しんどい時に寄り添ってくれるのは心理カウンセリング
心理カウンセリング(メンタルカウンセリング)は、感情的にしんどい・人間関係や仕事がつらい・体にも影響が出ているときに特におすすめです。
欧米では、大きな悩みがなくても定期的にカウンセリングを受ける文化がありますが、日本ではまだ少しハードルがありますよね。本当は、社会的にもっと日々のメンテナンス的に受けられる雰囲気になると良いなぁと、個人的には思っています。
ちなみに、日本では「臨床心理士」や「公認心理師」といった国家資格もあれば、産業カウンセラーなどの民間資格や、無資格で活動されている方もいます。
私は、「資格の有無だけで良し悪しを決めることはできない」と思っていますが、安心感を求める場合は、まずは国家資格を持つ方を選ぶのもいいかもしれません。
カウンセリングは、過去の傷や心理的ブロックを癒したり、しんどい時のあなたを静かに支えてくれる“安心の場”だと感じています。
〈 私の体験 〉
1度だけ、無資格の方のセッションを受けたことがあります。2~3年その方のブログや書籍を読んでいたこともあって、私の中では十分に信頼できる方でした。
その時は、「悩みがどうしても自分だけでは解決できない」というタイミングだったので、思い切って受けてみたんですね。タイミングと信頼があったからこそ、その方のセッションで、自分の本音に気づき、前に進むことができました。
② 変わりたい時に力をくれるのはコーチング
コーチングは、自分を変えていきたい・可能性を広げたいと感じるときにおすすめです。
例えば、
行動の方向性を整理したい
目標を言語化したい
背中を押してもらいたい
そんなとき、コーチはクライアントの可能性を信じ、「問い」を通して本音を言語化するサポートをしてくれます。その時間は、まるで自分自身と丁寧に対話しているような感覚です。
私の体感では、コーチングは「自己受容」した後に受けるのがベストです。
「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込みがちな時期に受けると、コーチの“前向きさ”がプレッシャーになることもあります。だからこそ、「今の自分でもいい」と心から思える状態から始めると、自然に行動へとつながります。
ちなみに、コーチにも得意分野があります。ライフ・キャリア・経営など、自分のテーマに合った人を選ぶと良いでしょう。相性の合うコーチに出会えたら、人生の伴走者のような存在になってくれるかもしれません。
〈 私の体験 〉
「やりたいこと」がわからなかった時に、コーチングを6回ほど受けました。 人生の目的を明確にし、行動を設定し、次のセッションで振り返る。そんな流れを繰り返す形式でした。
当時私はまだ「自己受容」のベースがなかったため、真に自分の純粋なワクワクで、問いに向き合えなかったのが唯一反省点。でも、その後の外の価値観にとらわれない「自己対話(内観・内省)」に繋がる貴重な体験になりました。
③ 仕事や転職を整理したい時はキャリアコンサルティング
キャリアコンサルティングは、仕事や転職の方向性を整理したいときにおすすめです。
自分の強みを整理したい
今の会社に残るか転職するか迷っている
キャリアを客観的に棚卸ししたい
そんな“現実的な悩み”を一緒に整理し、実際に仕事を見つけるという行動に落とし込むサポートをしてくれます。
もちろん会社員として働く前提の相談が多いですが、「転職を前提に進める人」か、「中立の立場で向き合ってくれる人」かは見極めが大切です。
キャリアコンサルティングは、“職業の棚卸し”を超えて、自分の今とこれからを整理する貴重な機会になると感じます。
〈 私の体験 〉
私が受けたのは、ビズリーチの「キャリアコンシェルジュ」という中立型のサービスでした。
転職紹介を行わず、スタイルとしては、コーチングにかなり近かったかもしれません。キャリアだけでなく、「私の喜び」を言語化してくださり、このブログを始めるきっかけのひとつにもなりました。人生の先輩と1on1でお話しできたことは、とても学びになりました。
④ 自分の本音を知りたい時はタロットリーディング
タロットリーディングは、頭の中がごちゃごちゃしている時や、自分の本音を知りたい時におすすめです。
一般的には「占い」として知られていますが、私にとっては“自分の本音を映し出すツール”のような存在です。
78枚のカードにはそれぞれ意味があり、絵柄やキーワードを通して、普段は見えない無意識の部分が引き出されていきます。
カードのメッセージを通して、自分の心の声や隠れていた想いに触れると、「ピンとくる」「腹に落ちる」瞬間があります。
そのため、私にとってタロットは、未来を当てるというよりも、カードをきっかけに「自分がどう感じるか」を見つめる時間。それが、タロットリーディングの魅力だと感じています。
タロットも色々なスタイルがあるので、受けるときは、「自己対話」や「内観」「自己受容」を大切にしている方など、自分のスタイルや目的に合ったセッションを選ぶと、安心して本音と向き合えると思います。
📚 タロットで自己対話する方法はこちらで紹介しています
〈 私の体験 〉
1回目は、「どの道に進んでも茨の道」と感じていたタイミング。2回目は、頭では考えすぎて「心がどうしたいのか」わからなくなっていた時でした。
提示されたことに対して「自分がどう感じるか」という判断基準を持って、その後の行動に活かしたことで、自分のしっくりくる道を選ぶことができました。
正解や思考から距離を起き、自分の本当の気持ちを探るツールとしての魅力を実感し、今の私がタロットで自己対話を始めるきっかけにもなりました。
自分に合うセッションを見つける3つのポイント|迷ったときの選び方ガイド
ここまで私の体験をもとに、4つのセッションの違いを整理してきましたが、なんとなくイメージはできたけれど、「実際どれを選べばいいんだろう?」と迷ったときは、次の3つの視点を意識してみてください。
↓この図は、セッションを選ぶときに大切にしたい3つの視点をまとめたものです。
① 今の心の状態から選ぶセッションの見つけ方
今の自身の心や体の状態をチェックしてみましょう。
しんどい時:
心身や生活に影響が出ているようなときは、心理カウンセリングがおすすめ。
まずは癒しと整えを優先に。自分にやさしくできるセッションを選びましょう。
元気がない時:
生きづらさやモヤモヤが続くときは、タロットリーディングが「心の声」を拾ってくれるかもしれません。
元気な時:
比較的エネルギーがあるときは、コーチングやキャリアコンサルティングが行動を後押ししてくれます。
💡まずは「自分のエネルギーが今どれくらい残っているか」を目安にしてみましょう。
② いま欲しい関わり方で選ぶセッションのタイプ
「いまどんな関わり方を求めているか」を考えてみましょう。
やさしく受け止めてほしい時:
心理カウンセリングが向いています。静かに話を聴いてもらいながら、気持ちを整理できます。
自分の本音を知りたい時:
タロットリーディングが、感情の奥にある思いや無意識の声を引き出してくれます。
一緒に整理して行動したい時:
コーチングやキャリアコンサルティングが、問いを通して行動の方向性を明確にしてくれます。
💡「どんな対話をしたいか」を意識すると、自分に合うセッションが見えてきます。
③ 過去・今・未来のテーマ別に見るセッションの違い
今、自分がフォーカスしたい時間軸をチェックしてみましょう。
過去に焦点を当てたい時:
今に影響を与えている、過去の出来事や刷り込み、繰り返すパターンを整理したいなら、心理カウンセリング。
今に焦点を当てたい時:
「いま自分がどう感じているか」「今の気持ち」を知りたいなら、タロットリーディング。
未来に焦点を当てたい時:
過去や今を整理して、これからの方向性や行動を明確にしたいなら、コーチングやキャリアコンサルティングがおすすめです。
💡「過去・今・未来」のどこに意識が向いているかで、選ぶセッションが自然に変わります。
まとめ|ひとりで頑張りすぎず、プロに頼ることも自己対話の一歩
ここまでで、4つのセッションの違いを整理してきました。皆さんのセッション選びのヒントになると嬉しいです。
ただ、「でも、やっぱり“誰にお願いするか”が一番迷うんだよな」と思った方もいるかもしれません。
次回の後編では、「じゃあ、実際にどんな人を選べばいいの?」という問いに寄り添いながら、相性の良いセッション相手の見つけ方について、私の視点でまとめてみます。
📚 後半はこちらからどうぞ
【後半】セッション選びに迷ったら|相性の良い相手を見つけるための視点
ひとりで抱えず、時には誰かの力を借りることも、立派な自己対話のひとつ。
今日の自分をやさしく見つめる時間になりますように。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう🍵
〈 今回の記事のまとめ 〉
- セッションは「対話の形」が違い、目的も深さもさまざま
- しんどい時は心理カウンセリング、元気がある時はコーチングやキャリコン
- タロットは「本音を知る」ための自己対話ツールとして活用できる
- 自分に合うセッションは「今の心の状態」「求める関わり方」「時間軸」で見極める
- ひとりで頑張りすぎず、時にはプロの力を借りることも自己対話の一歩
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