「自己対話がしんどい」と感じるあなたへ|向き合う4つのフェーズをやさしく解説

山の間を走る高速道路の風景

自己対話、自分に向き合うってしんどくありません?

みなさんこんにちは🍵

韓国も梅雨入りして、今週末は雨です☂️

さて、「自己対話や自分と向き合うことは大切だ」と言われてはいますが、

実際やってみると、「しんどい」と感じることありませんか?

それは、やり方や自分自身のせいではなく、自然なことなのかもしれません🌱

私も、徹底的に自己対話するには「覚悟」が必要でした。

しんどくなるだろうな、と感じていたからです。

今回は、

「自己対話がしんどく感じる理由」や、

「それでも自己対話をする価値」について

綴っていこうと思います。


自己対話の4つのフェーズ

自己対話がしんどく感じるのは、

「どこでつまずいているのか」が自分でもわからないからかもしれません。

私なりに、自己対話のプロセスを4つのフェーズに分けてみました。

どの段階も決して良い・悪いではなく、その人にとっての通過点です。

スライドにまとめたので、もしよければ今の自分に近いものを探してみてください。

※ 「自己対話しんどさレベル」は、あくまで自己対話におけるしんどさを示したもので、生きづらさや社会生活での困難さを表すものではありません。

  1. とにかく生きるフェーズ

  2. 気づきと立ち止まりのフェーズ

  3. 正面から向き合うフェーズ

  4. 整えていくフェーズ

この中で、自己対話が「しんどい」と特に感じるのが「正面から向き合うフェーズ」です。

自分の感情や課題、ネガティブな部分や記憶とも向き合う段階になります。


「正面から向き合うフェーズ」が自己対話でいちばんしんどい理由

なぜ、「正面から向き合うフェーズ」が一番しんどいのでしょうか?

① 感情のフタが開くとき、人はゆれる

このフェーズは、

どうしても感情、その中でも「ネガティブな感情」「不快な感情」に触れることになります。

  • 長年見ないふりをしてきた本当の感情に触れる

ずっと抑えてきた悲しみ、怒り、寂しさ、虚しさをじっくり感じることになります。

  • 自分の弱さ・醜さ・傷つきやすさを受け止めることになる

見たくない、認めたくない部分を直視することになります。

  • 思考では処理できないことが出てくる

「感情の渦」に立たされ、どうしたらよいのか分からなくなることもあります。

涙が出る、怒りが出る、混乱する…それらは健全な反応です😢

特に、抑えてきたものや溜め込んできたもの、見ないフリをして無視してきたものが

  • 多い

  • 大きい

  • 長い期間続いていた

場合には、向き合うこと自体が、より苦しく感じられるかもしれません。

② 「進んでいる感覚がない」から苦しい

このフェーズでは、

向き合っている間に成果や変化が見えにくいことも、しんどさを感じる理由のひとつです。

自己対話の効果は、あとから時間差でふと気づくようなものなので、即効性を感じにくいんですよね。

答えが出ないまま、泣いたり、何もしたくなかったり…

「どのくらいで」終わるのかが見えないし、誰にもわかりません⏳

だからこそ、

「こんなことやって意味あるのかな?」

と感じやすくなってしまうのです。


「正面から向き合うフェーズ」は諦めたくなる

不快な感情や記憶の渦に、自ら入っていくような時間。

嫌な記憶と真摯に向き合いながらも、

「本当に変化があるのか?」

「これを続ける意味があるのか?」

という疑問が頭をよぎる💭

そんな状態になるからこそ、

人から「やった方がいいよ」と言われても、やる価値を見出せないのは自然なことです。

そのため、多くの人が

  • このフェーズに差し掛かった時点で、耐えられずにやめる

  • このフェーズをスキップしようとする

  • すぐ変化が見える、表面上の課題にだけ対処する

  • このフェーズに入っていることに気づかないまま、ひとりで苦しみ続ける

のかもしれません。

でも、ここを乗り越えると…

  • 感情が静かになり

  • 「私はこれでよかったんだ」と腑に落ち

  • 自己受容が始まっていく


そしてそのあとの自己対話は、日々の整えていくフェーズへと自然に移っていきます🍵

もちろん、自己受容をしたからといって、不安や恐れといったネガティブな感情が完全になくなるわけではありません

でも、日々のなかでふと「そのままでいい」と感じられなくなることがあっても、

そのたびに、また自分に戻ってこれるようになる。

それが、自己対話がもたらしてくれる力なのだと思います。


自己対話の“やる価値”とは?



「自己対話をする=しんどい思いをする」と考えると、避けたくなるのも当然です。

でも、そのしんどさの奥にあるものこそ、自分にとって本当に大切な想いや、本当の願いだったりするのです。

私が考える、自己対話をする価値はこの2つです。

  1. 自己受容につながる

  2. 自然体で生きられるようになる



自分と向き合うことで、見えてくるものがあります。

それは、自分の「弱さ」や「怖さ」、「醜さ」と感じていた部分かもしれません💡

でも、それらを自分の一部として受け入れてあげることで、

「このままの自分で、大丈夫なんだ」と思えるようになっていきます😊



そう思えたとき、

  • どんな自分にもやさしくなれて

  • 自分を内側から満たすことができて

  • その余白を、他人に優しさとして分かち合える

それが、私の考える生き方の自然な循環です♻️


また、「そのままの自分」に心からOKを出せることで、

  • 無理に頑張らなくていい

  • 誰かの期待に応えようとしすぎなくていい

  • 「私はこう思う」「私はこれを選ぶ」を選んでいい

と思えるようになります。

あの有名なアドラーの「嫌われる勇気」も、自然と湧いてくるようになるかもしれません。

自己対話を続けた先にあるのは、

「もっと理想の自分になること」ではなくて、

「今の自分で、安心して生きられること」です。


自己対話を通して「今の自分で安心して生きられる」ようになるまでの流れについては、
こちらの記事でも、別の角度から書いています。
自己受容や自然体へのプロセスを、さらに俯瞰したい方は覗いてみてください👇

韓国のお寺と青空

十牛図って何?|「自分を見つける旅」を描いた禅のガイドマップ

禅の教え「十牛図」は、「本当の自分」と出会い、自然体で生きていく10枚の心の旅。現代の内観の視点から、わかりやすく読み解いてみました。


まとめ | しんどいからこそ得るものが大きい

ということで、

自己対話がなぜしんどいのか、またその価値について綴ってみました。

書きながら、あらためて感じたのは、

やっぱり、自分と向き合うって、簡単なことではない🌳

それでも、私たちは一生をかけて、

経験や成長、学びを通して

少しずつ「自己受容」を思い出していくのかもしれません。

寄り道したり、遠回りしたりしながら。

それぞれに、ペースがあって、タイミングがあって、出会いがある。

だから、自己対話は決して「しなきゃいけないもの」ではないと思っています。

「絶対に自己対話した方がいい!」

「しないと人生損してる!」

そんなふうに言うつもりもありません。

必要な人が、必要なタイミングで向き合う。

徹底的にやってもいいし、ちょっとずつやってもいい。

それが、いちばん自然で健やかだと思っています。

私の場合は、

「自己対話のしんどさ < 現実の生きるしんどさ」だったので、

覚悟を決めて、自分と向き合ってみようと思えました。

でも、逆のケース

「自己対話のしんどさ > 現実を生きるしんどさ」

という時期も、きっとありますよね。

そのときは、「しない選択」も自然な流れだと思うのです。

あなたのペースで、あなたのタイミングで。

もしその時がきたら、ゆっくりと心の扉をノックしてみてください🚪

それでは、また次回。


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【後編】「タロット×自己対話」セッションで届けたいもの|自分と向き合うやさしい時間